正岡子規はこれだけ読め!
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Publisher Description
(正岡子規について)
正岡子規は、一八六七年(慶応三年)に伊予国(現在の愛媛県)に生まれました。夏目漱石とちょうど同い年となります。
幼い頃から外祖父の私塾に通い漢籍を学びました。旧制愛媛一中、東大予備門、東京帝大哲学科と進学し、後国文科に転科しました。その後大学を中退し、新聞「日本」の記者となりますが、喀血して一時重体となり、回復して松山に帰郷します。
一八九七年、雑誌「ホトトギス」を創刊し、俳句や与謝蕪村を研究し、俳句に新風を吹き込みました。また短歌においても、「歌よみに与ふる書」を新聞「日本」に連載しました。この中で、古今集を否定し万葉集を高く評価して、江戸時代までの形式にとらわれた和歌を非難し、短歌の革新につとめました。
結核の病状は次第に重くなり、その様子は「病牀六尺」などにえがかれています。少しの感傷もまた暗い影もなく、死に臨んだ自身の肉体と精神を客観視し写生した優れた人生記録となっています。
(この本について)
この本には以下の作品を収録しました。
○短歌に関する作品 9編
字余りの和歌俳句 1894
歌よみに与ふる書 1898
あきまろに答ふ 1898
人々に答ふ 1898
曙覧の歌 1899
万葉集巻十六 1899
万葉集を読む 1900
かけはしの記
すゞし
○俳句に関する作品 7編
旅の旅の旅 1892
寒山落木 巻一 1892
高尾紀行 1892
句合の月 1898
俳人蕪村 1899
日光の紅葉
夜寒十句
○その他随筆など 40編
読書弁 1889
刺客蚊公之墓碑銘 1891
従軍紀事 1896
東西南北序 1896
ベースボール 1896
花枕 1897
土達磨を毀つ辞 1898
わが幼時の美感 1898
熊手と提灯 1899
雲の日記 1899
恋 1899
酒 1899
旅 1899
墓 1899
病 1899
夢 1899
病牀譫語 1899
飯待つ間 1899
闇汁図解 1899
四百年後の東京 1899
画 1900
犬 1900
車上の春光 1900
明治卅三年十月十五日記事 1900
初夢 1901
くだもの 1901
九月十四日の朝 1902
徒歩旅行を読む 1902
煩悶 1902
病牀苦語 1902
病牀六尺 1902
病牀瑣事
鎌倉一見の記
権助の恋
死後
小園の記
蝶
夏の夜の音
墨汁一滴
ラムプの影
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。