羅漢合掌
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東日本大震災一週間後に訪ねた羅漢寺。その日は合掌する羅漢の、それぞれの合わせた手が胸を打ってきました。一人一人合掌が違います。何が祈られているのか、願われているのか分かりません。ただひたすらな合掌が、遙かに時を超え、風化に耐えて、今日の祈願に続いてきています。謎に満ちたこの石仏たちも、いずれ何かの災害・戦火・弾圧の犠牲者たちなのでしょう。阪神大震災も経験したかれらの合掌は、その日東日本の被災地に向けられていると感じました。そこで当日撮影した二十枚の写真をウェブアルバムとしてインターネットで公開しました。
この写真集は、その後に撮影した分を追加して、新たに編集したものです。
改めて東日本大震災の被災地と被害者の方々に、またこの地球のあちこちで災害や戦火に見舞われる人々に、復興と平和に尽力するすべての人々に、これら羅漢の合掌を届けたい と思います。