鳴門秘帖(完全版)
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Publisher Description
謎に囲まれた阿波に潜入しようとする青年隠密と、それを阻もうとする阿波藩士の戦いを描いた吉川英治の傑作長編小説
(鳴門秘帖について)
「鳴門秘帖(なるとひちょう)」は、吉川英治の長編小説です。一九二六年八月から翌年十月まで、「大阪毎日新聞」に連載されました。謎に囲まれた阿波に潜入しようとする青年隠密と、それを阻もうとする阿波藩士の戦いに青年隠密を慕う女性の恋情をからませています。
江戸時代中期の幕府打倒の陰謀をめぐって、潜伏した甲賀の隠密たちの活躍を描いています。
以下の各巻からなります。
第一巻上方の巻
第二巻江戸の巻
第三巻木曾の巻
第四巻船路の巻
第五巻剣山の巻
第六巻鳴門の巻
(吉川英治について)
吉川英治は、一八九二(明治二十五)年に神奈川県に生まれました。小学校を中退しますが独学し、一九一〇年に上京します。一九二二年に東京毎夕新聞社に入社し、「親鸞記」等を執筆して、次第に文才を認められます。「キング」誌に発表した「剣難女難」で人気を得て、「坂東侠客陣」「神洲天馬侠」の二長編で人気を不動のものにします。一九三五年に「宮本武蔵」の連載を始め、かつてない人気を得ます。
戦後は、「新平家物語」を執筆し、第一回菊池寛賞を受賞します。その後「私本太平記」「新・水滸伝」を執筆。一九六〇年には文化勲章を授章しました。一九六二年、肺がんのため死去しました。