未解決のまま、共にいる
ギフトで成り立つ共同体から生まれた愛を活かすつながりの実践哲学
-
- $14.99
-
- $14.99
Publisher Description
サービスなし、役割なし、当番なし。 ギフトで成り立つ多国籍・多世代シェアハウス「ウェル洋光台」。約35人が暮らすこの家での20年間の試行錯誤から、本書は生まれました。
テーマは「愛」と「つながり」。エーリッヒ・フロムの愛の思想を起点に、エルダーシップ、ホールド、空気感など、これまで感覚として語られてきた共同体のスピリチュアリティを、実践の言葉として丁寧に解きほぐします。
人と人が未熟さや矛盾を抱えたまま共にいるための、愛を受け取る勇気と生きられた知恵を描いた一冊です。
コミュニティづくりに関わる人はもちろん、家族や職場での関係に悩み、疲れたすべての人に寄り添い、読む人それぞれの歩みに、小さな気づきとあたたかな光が灯ることを願っています。
▪️推薦の言葉▪️
辻信一(文化人類学者/明治学院大学名誉教授)
── シェアハウスでの暮らしに興味がある、コミュニティづくりのノウハウを知りたい、といった思いで、この本を手にとったあなたは、ちょっと驚くかもしれない。「読み進めるうちに、自分が想像していたのより、もっと温かくて優しくて包容力に溢れた、大きい贈りものを手にしていることに気づくのではないか。
※本書に寄稿いただいた解説文より引用
天外伺朗(元ソニー上席常務/工学博士/天外塾主宰)
── 人と人が一緒に暮らすということは、本当は容易ではありません。私たちが、それを大変と思っていないのは、どこかに強制を入れてしまうと、共生が簡単にできてしまうからです。
「一人ひとりが全体性を発揮できる状態で、なおかつ楽しく共生できないだろうか?」
その苦闘の歴史がこの本に込められています。多くのコミュニティで参考になるでしょう。
小川美農里(ダーナビレッジ/チャルジョウ西会津農場代表)
── この本は、戸谷さんがこれまで歩まれてきた道のりを、ゆらぎや葛藤までも誠実に言葉にしてくださった一冊です。ページを開いた瞬間から私自身の嘆きや揺れがやさしくそしてあたたかく受けとめられたような感覚に包まれ、深い共鳴とともに涙が止まりませんでした。人と人とのあいだで揺らぎながらもつながりを諦めずに生きようとするすべての方に届けたい──そんな心からのギフトのような本です。この本を世に送り出してくださったことに、心より感謝いたします。
吉武大輔(俵山ビレッジ/作家)
── 人は愛や繋がりを求めながら、同時にそれらを失うことを恐れています。本書は、その矛盾(二律背反)を、無理に解決せずに、未解決のまま共にいるための、心のあり方や世界の見方、愛し愛されるための技術をやさしく伝えてくれます。コミュニティでの暮らしに憧れと葛藤を抱えている人、人との関わりを諦めかけている人に贈る必読書です。
山田博(武蔵野大学ウェルビーイング学部教授)
── 暑い夏の日。 木陰のベンチに座って一息ついたとき、ふと涼しいそよ風にほっとして、もう少しここに座っていたくなる。 戸谷さんの紡ぐ言葉を読みながら、ウェル洋光台にはそんな風がどこからかゆったりと吹いているように感じた。森の中で一人過ごしていた時に吹いてきた風。きっとこの風はすべてがつながっている場所から自ずと吹いてくるものなんだろうな、と思ったことがある。 それは戸谷さんの言ういのちの流れとも重なる質感なのかもしれない。
鹿嶋康由(トヨタ自動車DXアドバイザー/筑波大学大学院非常勤講師)
── 私が長年探求してきた「なぜ硬直化した組織文化は変わらないのか」という問いへの答えが、この書籍の中に静かに息づいていることに気づかされました。現代の組織変革に携わるすべてのリーダーに、この深い実践知を心から推薦いたします。そして、あなたの日常にも「そっと生まれるもの」への気づきが育まれることを願っています。
加藤眞三(上智大学グリーフケア研究所客員所員/慶應義塾大学名誉教授)
── 私は医療の世界でケアやスピリチュアルケアの実践や教育に関心を持ってきた医師であり、戸谷さんと分野は違っていても、この実践哲学に深く共鳴しています。今、医療やケアの領域において、ネガティブ・ケイパビリティの重要性が注目されています。不確実さ・曖昧さ・未解決な状態の中に、性急に答えを求めずに、そこに留まるための力の大切さが認識されてきたのです。医療やケアの分野で、よりよき医療の実践を目指す人にも、本書を是非読んでいただきたいと思います。
あらいきよてる(株式会社ここくらす代表/「しぇあひるずヨコハマ」)
── 僕は、この本は現代版の聖書だと思いました。自戒の念、神の愛、将来への希望、そして、色々なことができないダメな自分への「赦し」。深くうなずきながら、涙を流しながら読みました。 ツラかったこと、楽しかったこと、悔しかったこと、感動したことが、ありありとした記憶や感情として湧き起こりました。無数のできごとの中から、戸谷さんのあり方、ふるまい方が伝わってきて、尊敬する気持ちと、こんなもんでいいよねという嬉しい気持ちがこみあげてきました。