井田由美で聴く「どんぐりと山猫」他1編 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.053
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第53弾は、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」と他一編。 ある日、少年・一郎の元に、山猫からおかしなはがきが届く。「めんどなさいばんしますから、おいでんなさい」。翌日、山へ入った一郎の前に現れたのは、山猫と、「誰がいちばん偉いのか」で争い合うどんぐりたち。人と森羅万象との語り合い、関わり合いこそが賢治作品の大きな特色であり、圧倒的魅力の源である。その独特の世界の中で、山猫は無能な指導者、どんぐりたちは民衆として象徴的に描かれ、そして一郎は、成長し、山猫もどんぐりたちも手の届かない世界の「人間」になっていく。ユーモラスだが、ほんの少しの寂寥感。井田由美の情緒豊かな朗読を聞いて欲しい。