小泉八雲の思い出-「思い出の記」
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発行者による作品情報
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、怪談で知られるが、旧き良き日本を愛し、『知られぬ日本の面影』『神国日本』などの著作により、近代化に染まらない日本の素晴らしさを広く欧米に発信した。日米の文学の架け橋として知られる詩人の野口米次郎は、ハーンの死を「英語世界に対する最大の代弁者を失った」「軍艦の一艘や二艘はなくしてもよいからヘルンを生かして置きたかった」と嘆いた。 ハーンは、日本人の小泉節子と結婚し、日本に帰化した。旧き良き日本の面影が色濃く残っていた松江をこよなく愛した。後年、早稲田大学教授として迎えられたが、日本風の住居、生活を愛した。この妻の節子による『思い出の記』は、ハーンとの生活の回想を通じて、ハーンの気質、好み、妻子への愛情、人々との交流の様子を描いている貴重なものとなっている。(C)2012響林社