続堕落論
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発行者による作品情報
半世紀以上も前に放たれた安吾からのメッセージ。 天皇制、武士道、戦争、政治…。 既存の道徳に向かい、安吾の視線は常に本質を見抜こうとする。 生々流転、無限なる人間の永遠の未来に対して、我々の一生などは露の命であるにすぎず、その我々が絶対不変の制度だの永遠の幸福を云々し未来に対して約束するなどチョコザイ千万なナンセンスにすぎない。我々の為しうることは、ただ、少しずつ良くなれということで、人間の堕落の限界も、実は案外、その程度でしか有り得ない。人は無限に堕ちきれるほど堅牢な精神にめぐまれていない。何物かカラクリにたよって落下をくいとめずにいられなくなるであろう。そのカラクリをつくり、そのカラクリをくずし、そして人間はすすむ。堕落は制度の母胎であり、そのせつない人間の実相を我々は先ず最もきびしく見つめることが必要なだけだ。 戦後日本の思想に多大な影響を与えた「続堕落論」をオーディオ化!
カスタマーレビュー
ボウフラ部長
、
朗読は単調
茶川さんとお読みするのか、俳優出身で朗読も色々されているということなのだが、読み方が単調で、なかなか疲れます。
同じ坂口安吾でも、堕落論の副士秀樹さんや、桜の下の満開の下の林隆三さんなどの朗読があまりに素晴らしいので、そのことからも余計に残念な感じがします。