耳無し芳一の話
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発行者による作品情報
赤間ヶ関の阿弥陀寺に寄宿する若き琵琶法師、芳一はあまりにみごとなその語りのために妖しき者たちに魅入られる。平家物語を語ってほしいと請われ、武士とおぼしき者に導かれていった先は立派な屋敷で、雅な者たちが高貴な方にかしづいていた、はずだったが……。あまりに有名な小泉八雲の怪談を、いまのりにのっている相原麻理衣が語ります。[注]本朗読において、今日の表現基準に照らして不適切と思われる語句や表現がありますが、発表時の時代的背景と文学性を考え合わせ、底本どおりに読んでおります。ご了承ください。(C)アイ文庫
カスタマーレビュー
キン肉バスターズ
、
ほういちさん
タイトルがネタバレであることに今さら気付いた。
この当時の琵琶法師は皆、芳一のように怨霊に取り憑かれていたのかも知れない、と思ってしまった。芳一が鬼火に囲まれ、琵琶を弾き詠っている様子を想像してぞっとした。
そして、「芸は身を助く」とは芳一にとっては皮肉な結果になってしまった、と思う。