カバチタレ!(01)
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- ¥760
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発行者による作品情報
法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。
APPLE BOOKSのレビュー
広島の行政書士事務所を舞台にした人気マンガ「カバチタレ!(01)」。不当な理由で会社を解雇された田村勝弘は、行政書士の大野勇の尽力によって未払いだった給与を取り戻す。その出来事をきっかけに法律家に憧れ、大野の事務所で働き始める。事務所に持ち込まれる案件は、借金、詐欺、人の生死に関わることまでさまざま。大野から "ワシらは依頼人のリクエスト次第で鬼にもなる" と言われた田村は葛藤するが、彼なりの正義感で社会的弱者を守るために奮闘していく。原作者である田島隆の半生を、彼の従兄弟である東風孝広がマンガ化。さらに「ナニワ金融道」の著者であり、金と人情の物語で名を馳せた故青木雄二が監修を担当。実用性の高い法律知識を盛り込みながら、人情ドラマとしての精度が高いのも納得できる。行政書士は近寄りがたい法律家ではなく、困ったときに気軽に駆け込める街の法律屋なのだということがよくわかる。