中国の大問題
-
- ¥750
-
- ¥750
発行者による作品情報
この世は不確実である。だから人生は変えることができる。目標をもち、努力し、楽観的にふるまえば、貧乏でも、丹羽前大使を「親中派」と決めつけてはいけない。氏の中国論はきわめて誠実でまっとうである。
———————————————————社会学者、『おどろきの中国』著者 橋爪大三郎
世界一の貿易額、世界第2位のGDPをかさに着て、中国が驕りを見せはじめた。その態度は、もはや日本なしでもやっていけると言わんばかりである。
経済的に勢いづいているのは確かだが、その内実は数々の難問に直面している。拡大する都市と農村の経済格差、国有企業の杜撰な経営体質、テロや暴動が絶えない少数民族問題、要人たちの汚職と不正蓄財……。
そうした中国国内の真実は、報道を通じて知られているようでいて、意外と情報は流れていない。感情論だけが先走り、隣国を正しく見据えられていないのではないか。
この状況に危機感をもった前中国大使が、ついに沈黙を破る。退任後、氏が大使として2年半にわたりつきあってきた中国について、ここまでくわしく語ったのは本書がはじめてである。政治的基盤がまだ不安定な習近平政権の現実と未来、ロシアと連携を深める彼らのねらい、相次ぐウイグル族の爆弾テロの背景など、そのトピックは広範囲にわたる。
はじめに 驕る中国に目を凝らせ
第1章 14億人という大問題
第2章 経済という大問題
第3章 地方という大問題
第4章 少数民族という大問題
第5章 日中関係という大問題
第6章 安全保障という大問題
終 章 日本という大問題
おわりに 十年後に死んでいるかもしれない人間のメッセージ
彼の国を決して侮ってはいけない。しかし、過剰にひるむ必要もない。
かねてより虎視眈々とこの巨大市場をねらっていたドイツ、アメリカ、韓国をはじめとする諸外国はいま、激しい売り込み攻勢をかけ、中国への投資を増やしつづけている。日本が何よりまず考えるべきは、国益のために、その14億人の巨大市場を独り占めにさせないこと——。
中国の弱みに石を打て。
彼らに資することはやめ、彼らを利する戦略をもて。
30年におよぶ伊藤忠時代には北京市、江蘇省、吉林省などの経済顧問を歴任。2年半の大使時代には33ある1級行政区のうち27地区を視察し、地方の政治トップたる党委員会書記たちと面談してきた丹羽氏。火種を抱えるチベット自治区にも、日本の大使としてはじめて公式訪問した。習近平にはこれまで十数回面談し、中国を実際に動かしている中央政治局委員にも知己は少なくない。
政財界トップの性質や思惑、はては国境近くの庶民や少数民族の生活実態まで、「病める中国」の姿をつぶさに見つめた迫真のレポート。学歴がなくても、人脈がなくても道を開くことができるのだ——。夢を実現する働き方から、お金の稼ぎ方、健康維持法、人間関係や家庭問題などの合理的な解決法まで、キャリア豊富な国際派弁護士による仕事の現場で鍛え上げられた処世訓・全八章。「性善説に立つな、しかし楽観主義であれ!」——多くの読者に読まれた『プロ弁護士の思考術』の続編として、満を持して世に問う処世哲学。
○第1章 「道をどう開くか——処世の三原則」、○第2章 「働き方の工夫と作法」、○第3章 「お金で誤らないために」、○第4章 「体にいいことを増やす」、○第5章 「心の問題をためない」、○第6章 「人間関係に原則をもつ」、○第7章 「温かい家庭について」、○第8章 「人生で最も価値のあること——幸福のの風景」