才女気取り 才女気取り
狂言劇台本シリーズ

才女気取‪り‬

狂言劇台本 10

    • ¥500
    • ¥500

発行者による作品情報

舞台は京都。権左衛門の家。鮎之介と鯉之助は権左衛門の娘たちに軽くあしらわれ、ひどい振られ方をしてしまった。2人は鮎之介の下男である橘氏を使って、復讐をしようと企む。善良な町人である権左衛門は彼らを婿にするつもりであったが、彼らが家から怒って出て行ってしまったので、菖蒲と瑠璃を呼びつけた。衒学的な姿勢をとる「才女気取り」たちは権左衛門を怒らせる。彼はさっさと結婚するように言い残して出て行ってしまう。

そこへ貴族のふりをした橘氏が登場。彼は貴族ぶるのが好きな男で、詩作やお洒落など身分にふさわしくない趣味を持っているため「才女気取り」たちとは話がとても弾む。そこに鯉之助の下男である桔梗氏が加わり、一同は知識をひけらかしあって会話を楽しんでいた。

そのうちに橘氏は気を良くして、三味線弾きを呼んで踊り始めた。するとそこへ、鮎之介が闖入し、持ってきた根棒で橘氏をぶん殴り始める。どういうことかわからず才女気取りたちは戸惑うが、目の前の貴族だと思っていた男たちがただの下男だと知って、驚き悔しがる。彼女たちはただの下男を相手にいい気になっていたのであった。こうした侮辱を受けても、涙を飲んで耐えるしかない権左衛門は、こうなったのはすべて娘達の身から出た錆であり、物語だの和歌だのと才女を気取るのはいい加減にしろと激怒する。

ジャンル
アート/エンターテインメント
発売日
2018年
3月8日
言語
JA
日本語
ページ数
25
ページ
発行者
中田平
販売元
Digitalestate INC
サイズ
567.1
KB

中田平の他のブック

追悼吉本隆明 ミシェル・フーコーと『共同幻想論』 追悼吉本隆明 ミシェル・フーコーと『共同幻想論』
2014年
サルトル・ボーヴォワール論 サルトル・ボーヴォワール論
2016年
カリギュラ カリギュラ
2021年
新訳「ペスト」 新訳「ペスト」
2020年
山勘の寝取られ妄想 山勘の寝取られ妄想
2018年
マクルーハンのメディア論 マクルーハンのメディア論
2023年

このシリーズの他のブック

山勘の寝取られ妄想 山勘の寝取られ妄想
2018年
町人貴族 町人貴族
2018年
渋々医者 渋々医者
2018年
すっぱの悪だくみ すっぱの悪だくみ
2017年
越中人もしくは恋は美人画 越中人もしくは恋は美人画
2017年
すっ飛び医者 すっ飛び医者
2017年