さびしがりやのロリフェラトゥ
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4.2 • 6件の評価
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- ¥650
発行者による作品情報
「変猫」のさがら総が贈る、新青春エンタ!
ぼくらの学校には、血を吸いつくす吸血姫がいる――。クラスメイトたちのあいだでまことしやかに囁かれる噂は、真実だった。理想と現実のバランスに苦悩する高校生作家、常盤桃香は深夜の旧校舎で怪異と出会い、風変わりな姫とおかしな会話を紡ぐことになる。「汝、無礼である。如何なる理由でここを訪れるか?」「おでんを作ったので」「……おでん?」「こんにゃくもあります!」「……こんにゃく?」けれど、ふたりの奇妙な友情は、死体の出現をもって終わりを告げた。常識人的いじめっ子、自爆系宇宙ロボット、そして“正義の味方の敵”のぼく。優雅なる吸血姫を取り巻く人間関係は多角的に入り組んで、表と裏が混じりあい、複雑怪奇な青春群像劇を織り成していく。「だれもが静かに平和に暮らすだけの話を書きたかった」「いいかな? だれもそんな話は読みたくないんだ」――これはぼくたちの悩みを笑い飛ばす物語だ。そして、ハッピーエンドになるべき物語だった。『変態王子と笑わない猫。』のさがら総が挑む、新機軸の黄昏ロリポップ! 誰にも先が読めない青春ミステリアスコメディ、開幕!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
APPLE BOOKSのレビュー
アニメ化作品「変態王子と笑わない猫」で知られる、さがら総の「さびしがりやのロリフェラトゥ」。イラストは「キノの旅」シリーズなど、やわらかいタッチで人気の黒星紅白が手掛けた。旧校舎に住み着いた吸血鬼をめぐる事件を、小説家の女の子、吸血鬼など複数の視点から語る本作。"世界にはいろんな形の真実があって、いろんな色の見え方がある" と言った異なる主観のすれ違いと重なりあいで物語が紡がれる、男女問わず楽しめるー冊。