しくじり家族 しくじり家族

しくじり家‪族‬

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    • ¥1,300
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発行者による作品情報

葬儀はカオス。

耳が聴こえない、父と母。宗教にハマる、祖母。暴力的な、祖父。

ややこしい家族との関係が愛しくなる。

不器用な一家の再構築エッセイ。





“ぼくの家族は誰も手話が使えなかった。聴こえない父と母の言語である手話を、誰も覚えようとしなかった。祖母も祖父も、ふたりの伯母も。唯一、家族のなかでぼくだけが下手くそなりにも手話を自然に習得し、両親と「会話」していた。(本文より)"



聴こえない両親に代わって、ほんの幼いころから「面倒を見る」立場になることが多かった。大人からの電話も、難しい手続きも、わからないなりにぼくが対応するしかなかった。家に祖母の友人などが集まり、楽しそうにしていても、母は微笑んでいるだけだった。社会から取りこぼされてしまう場面が多い母を見て、いつも胸が締め付けられた。どうしてみんな母のことを置き去りにするんだろう。“ふつう"を手に入れたかったぼくは、“ふつう"を擬態することを覚え、故郷を捨てるように東京に出た。それなりに忙しい日々を送っていたある日、滅多に帰省しないぼくの元に、伯母からの電話があった。「あのね、おじいちゃん、危篤なの」……。

ジャンル
小説/文学
発売日
2020年
10月30日
言語
JA
日本語
ページ数
79
ページ
発行者
CEメディアハウス
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
4.6
MB
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