ぜんぶ運命だったんかい――おじさん社会と女子の一生
-
-
4.4 • 7件の評価
-
-
- ¥1,400
-
- ¥1,400
発行者による作品情報
「#検察庁法改正に抗議します」のTwitterデモ仕掛け人による、初の著作!
男性中心の広告業界でがむしゃらに働いてきた20代。
気が付けば、同世代の男性は結婚し、仕事でも飛躍している。
なのに自分は彼氏もできない。
焦って婚活したものの、高学歴・高所得・仕事での成功が壁となる。
容姿で判断されたり、会議で意見が通らなかったり、男性との賃金格差だったり、――なんだか辛くて生きにくい。
あるとき、その理由がわかった。
それは、女性がひとりで生きていくことが難しくなるように、男性に依存しなければいけないように、この社会が作られているからだった。
「…………ぜんぶ運命だったんかい」
「私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたものだったんだ」
ひとりの女性がフェミニズム、そして社会活動に目覚めるまでを涙と笑いで綴るエッセイ集。
【もくじ】
■ おじさん社会と女子の青春
■ おじさん社会と婚活女子
■ おじさん社会の真実
■ おじさん社会からの脱落
■ おじさん社会への逆襲
■ 声を上げてみたくなったら
■ あとがき
カスタマーレビュー
うまく言葉を操れない、全然アクティブじゃない、けど自分は絶対にフェミニストだ!という方にこそ読んでほしい
小学生の頃、ずっと男の子になりたかった。同じ発言をしても男の子のほうがウケが良いからだ。私が言った事と全く同じことを男の子が横取りして、クラスの大爆笑をかっさらった事を今でも思い出す。「男の子」を意識して服装や喋り方を男の子に寄せてみても、私の身体も心もしっくり来なかった。
物心が着いてからすぐに女性蔑視の体験は始まり、笛美さんや他の方の様な不利益を被りながら生きてきた。ずっと違和感を感じていたけど、友達や家族、SNS上で自分の考えを活発に伝えられない自分を恥じた。もっとフェミニズムについて勉強しなければ。いつでも言い返せる準備をしなければと、ジェンダーや社会問題への勉強を「武器収集」のように思っていた。
そんな時に、この本に出会った。SNSで一方的に知っていたフェミニストの笛美さんの書籍、という距離感で読み進めていたけど、その隙間は一瞬で埋まる。時には辛いエピソードに共感しすぎてお腹が痛くなるほどだった。時間をかけて、ゆっくり、夢中で読んだ。
この本を読むと、自分のことを語りたくなる。強い言葉を使わ(え)なくても、自分の言葉で思いを綴っても大丈夫なんだと気付ける。
こうして今、普段だったら絶対書かないレビューも書いちゃっている。そんなエネルギーが溢れる書籍だった。このレビューにも、意見を伝えるパワーがあるかもしれない。わかんないけど。私の意見、そして、この本を買うか迷ってこのレビューを読んでいるあなたの意見は、全部、かけがえのないパワーがある!
うまく言葉を操れない、全然アクティブじゃない、けど自分は絶対にフェミニストだ!と思う方にこそ、読んでほしいです。