とつくにとうか -幕末通訳 森山栄之助-(1)
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- ¥760
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発行者による作品情報
鎖国の時代、通訳者は「通詞(つうじ)」と呼ばれた。
真面目で熱心なタイプの森山少年は、時々空回りしながらも
考え続けて伝える努力ができる、期待の通詞見習い。
彼はやがて成長し、後にペリーやハリスとの交渉の場に立ち会う
幕末外交の影の功労者となる!
幕末時代の最先端の仕事の中で笑い、泣き、
時々傷ついてもまた顔を上げ、職業人になっていく。
強くて優しい、幕末のお仕事ヒューマンドラマ!
APPLE BOOKSのレビュー
幕末に活躍した通訳=「通詞(つうじ)」を主人公に、時代の最前線で奮闘する人々の姿を描く。天保6年、オランダ書記官のヤンに同行し、長崎から江戸へと向かう2人の通詞見習い、森山栄之助と堀達之助の姿があった。鎖国していた時代、日本人と異人の間に挟まれ、なにかと気苦労が絶えない通詞の役目に従事しながら、真面目な性格の森山少年は人間的に大きく成長していく。後年、黒船で来航したペリー提督や、初代駐日領事ハリスといった人物との交渉の場にも立ち会った実在の人物である森山栄之助を軸に、歴史が大きく動こうとしている江戸末期、異文化同士が接触する場で生み出される、読み応え満点の歴史ヒューマンドラマだ。