はぐれ十左暗剣殺
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3.5 • 2件の評価
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- ¥640
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発行者による作品情報
北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左は、老中・松平定信から呼び出され、火付盗賊改方への出仕を命ぜられる。急なことに戸惑いながらも、自らの気質を買ってくれる同僚たちにやりがいを感じ、かねてより巷を騒がせていた“葵小僧”という凶悪な押し込み盗賊の探索にあたることになった。着任早々、難事件に取り組むことになった十左の新たな戦いを描く。好評シリーズ、新章第一弾!
APPLE BOOKSのレビュー
全10巻で完結した人気同心シリーズ『はぐれ十左御用帳』の新シリーズ。老中松平定信に抜擢され、隠密廻り同心として数々の難事件を解決してきた鏑木十左。突然呼び出されるとまさかのお役替えで、火付盗賊改方への出仕を命じられる。火盗改頭の松平定寅配下となった十左は、同僚たちにも認められて任務に励む。十左の手下を務めていた八十助、紫乃殿とお蔦のダブルヒロインも健在な上に、新たなレギュラーも登場。その中にあって孤高を保つように独自の捜査方法で事件の真相に迫る十左。小野派一刀流の達人でありながら、凶悪な犯罪者を斬ったことで左遷された十左にとって、手に余る罪人は斬り捨て御免の特権を持つ火盗改はむしろ格好の場所。さらなる凶悪犯に立ち向かい、新天地でも存分に腕を振るってくれる。「葵小僧」と「邪教徒」の2話が収録されているが、講談を聴いているかのような軽妙なテンポで、小気味良くストーリーが進んでいく。