ぼくらはみんな*んでいる 1巻
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3.7 • 6件の評価
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発行者による作品情報
【ぼくらは"ゾンビ"になって、"生きる目的"を見つける――】
10数年前、死後まれにゾンビ化してしまう未知のウイルスが突如世界に蔓延した――。死んだけど普通に動いている。ゾンビといっても、ただそれだけ。そんな世界で、人々はそのウイルスと共存しながら今日も生活をしている――。女子高生の杏野春実、ブラック企業に勤める砥山紘一、冷めきった夫婦生活を過ごす合川夫妻……そんなゾンビになった人達の“生きる”を描くオムニバスドラマ開幕!
(C)2023 Renjuro Kindaichi
APPLE BOOKSのレビュー
死後も一定数がゾンビとして生きることができる世界で、ゾンビになった人々の日々をオムニバス形式で描く異色作『ぼくらはみんな*んでいる』。映画化された『ライアー×ライアー』でも知られる金田一蓮十郎の青春ゾンビ譚。過労死で死んだことに気付いていなかった会社員の砥山紘一。彼はゾンビになった後に同僚に告白されて付き合うことになり、ゾンビと人間の恋愛が始まる。女子高生の杏野春実は山へ何者かに連れ去られて殺され、ゾンビになった。そこで自分を殺した犯人を捜し、復讐(ふくしゅう)するために友人たちと立ち上がる。ゾンビになると食欲や性欲、睡眠欲など生きるための欲求はなくなるが、防腐剤を飲みながら今までと見た目も中身も変わらずに生きることができる、という設定が斬新。金田一蓮十郎らしいユーモアと温かみにあふれた世界観の中で、ちょっと奇妙でクスリと笑ってしまうようなゾンビ話が紡がれている。