みちかとまり(1)
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3.8 • 5件の評価
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- ¥800
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発行者による作品情報
“竹やぶに生えてた子供を神様にするか
人間にするか決めるのは最初に見つけた人間なんだよ”
8歳の夏、まりが竹やぶで出会った
不思議な少女みちか。
他の人とは違うルールで
生きるように見えるみちかは、
まりの同級生でいじめっ子の石崎から
とても大事なものを奪ってしまう。
責任を感じるまりはみちかに誘われ
言葉で理解できる世界の外側へ
足を踏み入れる──。
『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島が贈る、
ちょっぴりグロくてうっかり神話なガールミーツガールの開幕です。
APPLE BOOKSのレビュー
人ではないものと少女との、不思議でちょっぴりゾッとする「ガールミーツガール」物語。『水は海に向かって流れる』の田島列島が描く今作は、親子関係や人間関係をソフトなタッチで描いてきた前作とは少し趣を変え、『遠野物語』を想起するような神話的なファンタジー作品。ある夏の日、8歳のまりは竹やぶで横たわっている女の子、みちかに出会う。魔法のような力を持っているみちかは、まりをいじめていた同級生の石崎の大切なものを奪ってしまう。その日から石崎は石崎でなくなってしまい…。ホラー風味のある物語だが、田島列島ならではのギャグセンスがちりばめられているので、ゆるく楽しく読める。