誰も知らんがな(1)
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- ¥760
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発行者による作品情報
『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島氏も愛読!
『誰も寝てはならぬ』『大阪豆ゴハン』のサライネス最新刊。
放蕩親父が遺してくれた
資産価値ゼロの実家兼オンボロ旅館に
バツイチ四十路の長女がUターン。
そこへ流行りのIT企業に勤めるちゃっかりモノの次女と
ほとんど引きこもりの末っ子が再集結し、
実家の旅館「晴天荘」を再オープンすることに。
サライネス氏が大阪弁とゆる~い空気で贈る
姉×妹×弟で旅館始めてみました系
家族やり直し系コメディが開幕ですねん。
APPLE BOOKSのレビュー
アラフォー訳あり姉妹と引きこもりの弟が集結し、実家の旅館再開に挑む家族コメディ。父の法事で故郷に戻ったバツイチの長女、佐里と、不倫中の次女、有里。東京でそれなりに成功しつつも閉塞感を覚えていた佐里は、実家のオンボロ旅館「晴天荘」を売却するという弟、進之介の言葉を聞いて立ち上がる。「ココはアタシが継いで旅館やる!」。流行の地方移住など令和のリアルを描いているのに、昭和末期のギャグマンガを思わせるレトロな絵柄、柔らかな物語の筋運びとツッコミ満載の大阪弁で、緩く笑いながら心がほぐれていく良作。人生は何が起こるか分からなくて、そこが面白い。40代女性という主人公像や姉弟の関係性も魅力的で、さまざまな立場の読者の共感を呼ぶはずだ。