ややこしい蜜柑たち(1)
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3.8 • 4件の評価
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- ¥770
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発行者による作品情報
親友(女)に執着して彼氏を寝取ってしまった迷走女をとりまく三角関係ラブストーリー。
淡々とした陰気な美人・清見には、ほがらかなモテ女子・初夏しか友達がいない。
そんな2人の間に、初夏の新彼・白柳が登場した。
都内出身・将来有望・美形…とハイスペな年下大学生だが、中身はフツーでどちらかというと暗い。清見は思った。
「初夏はいったいどんな気持ちでこんなつまらない男の子と付き合っているんだろう」と。
……そうしてある日、清見はやらかした。
起きたらラブホテルで、隣には親友の彼氏が…!!!
絶対絶対まずい!!
とパニックにおちいった清見は、その日から暴走し始める。
親友への対処×やらかした男との距離感=何が正解…!?
何もかもがナナメ上の女・清見をとりまく情緒グラグラ三角関係、第1巻!
APPLE BOOKSのレビュー
陰気で世渡りが下手な美女と、陽気な親友、親友の恋人が巻き起こす三角関係ラブストーリー。清見の親友、初夏はモテ女で、彼氏ができるたび清見に紹介してくる。新しい彼の白柳は美形な年下の大学生。あるきっかけで白柳の愚痴を聞くようになった清見は、彼と一線を越えた後パニックになり、初夏への執着に気付く。『あした死ぬには、』の雁須磨子が描く、ややこしい人々のいとおしい物語。“陰気な美女”が主役なのにまったくじめじめしない作者特有の空気感とリズム、さえわたるツッコミに癒やされる。序盤では先の展開がまったく読めないのだが、登場人物の関係性が理解できた時にはすでに物語に夢中になっているはず。有能な美形であるが故に苦労しそうな白柳の動向をはじめ、今後が気になる注目作だ。