わたしと日産 巨大自動車産業の光と影 わたしと日産 巨大自動車産業の光と影

わたしと日産 巨大自動車産業の光と‪影‬

    • 3.9 • 7件の評価
    • ¥1,800

発行者による作品情報

■衝撃の回顧録、ついに刊行! 高度成長、バブル、経営危機、V字回復、そしてゴーン逮捕──ゴーン会長のもと、日産社長を務めた男はそのとき何を考えていたのか? 赤裸々に明かされる白熱の手記。グローバル化の渦中にいる全ビジネスマン必携の書。

■歴史学者・磯田道史氏推薦
「日産の歴史的経験を未来の道しるべに。本書の姿勢に心打たれた」

■国際化に翻弄される巨大企業に何が起こっていたのか?
──面接兼挨拶の日、私は日産本社(当時は東銀座)の十五階にあるゴーンCEOの執務室に呼ばれた。
会議机をはさんで、私の前に腰を下ろしたゴーンは世間話や抽象的な話などは全部すっ飛ばし、いきなりこう切り出した。
「オーケー、サイカワサン。購買部にとって重要なのはコストダウンの目標を達成することだ。進み具合はどうなっている?」(本文より)
【本書の内容】
ゴーンとやりあい、マクロンに歯向かった日本人サラリーマン。彼が目撃した巨大産業「もうひとつの戦後史」
▼第一章 不正発覚
ゴーンと私は「対立関係」にあったのか/不正を知ったあの日のこと/検察からの口止め/ゴーンと交わした会話/逮捕までのメール/夜の記者会見
▼第二章 ゴーン事件とは何だったか
不正行為の実態/水面下で行われた工作/私に向けられた批判
▼第三章 「非主流」のサラリーマン
祖父との因縁/入社した一九七七年という年/入社式に「塩路会長が来られる」/購買部門に配属されて/「ケイレツ」の重さ
▼第四章 海外へ
英語で仕事をするということ/「ジャップ、ゴー・ホーム」/バブル景気に浮かれる日本に戻って/秘書課に勤務
▼第五章 ルノーの救済
ゴーンとの出会い/辻さんに言われたこと/ルノー幹部の雰囲気/日産リバイバルプラン/単身赴任をとりやめて/ルノーとの共同購買/内なる国際化へのハードル/日本人社員とは飲まない!/聞き上手の上司・ゴーン
▼第六章 ゴーンの変質
ゴーン、ルノーCEOに/ケリーの人事/ペラタ氏のリーダーシップ/ルノーにおけるゴーン/スパイスキャンダルの痛手/ゴーン政権を延命させた危機/行き詰まり
▼第七章 圧力
逮捕当日、午前のできごと/「悪者はサイカワ」の悪評/スナール新会長との出会い/残された禍根
▼第八章 退社まで
塙義一元社長から学んだこと/マクロンチームとの交渉/監視役としてのケリー/相談できる先輩はいなくなった/三菱自工・益子修さんとの共同事業/関潤、グプタという二人の後輩/日産勤めが終わった日
▼第九章 次世代のビジネスパーソンへ
日産の蹉跌とは何だったか/ゴーン改革の意義/求められるリーダーシップ/日本発ベンチャーはどこまで可能か

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2024年
5月15日
言語
JA
日本語
ページ数
256
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
3.4
MB

カスタマーレビュー

Masuda rei

西川さんの見方が変わりました

あまりよい印象がなかったのでこの本で誤解を晴らせてよかったのではと思います。ゴーンさんのよいところもちゃんと書いていてフェアだと思いました

ドキュメント パナソニック人事抗争史 ドキュメント パナソニック人事抗争史
2016年
メディアの支配者 上下合本版 メディアの支配者 上下合本版
2020年
会社という病 会社という病
2015年
宿澤広朗 運を支配した男 宿澤広朗 運を支配した男
2016年
奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢
2016年
ザ・殺し文句 ザ・殺し文句
2016年
テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅 テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅
2017年
国商 最後のフィクサー葛西敬之 国商 最後のフィクサー葛西敬之
2022年
トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男 トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男
2024年
リーマンの牢獄 リーマンの牢獄
2024年
闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男 闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男
2021年
どんがら トヨタエンジニアの反骨 どんがら トヨタエンジニアの反骨
2023年