どんがら トヨタエンジニアの反骨
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3.3 • 20件の評価
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- ¥1,800
発行者による作品情報
会社のために働くな。
「絶対に売れない、儲からない」と言われた、時代に逆らう最後のスポーツカーを、命がけで造り上げた男がいる。
日本最大の自動車会社・トヨタでもがき、苦しみ、サラリーマンでありながらも夢を追い続けるエンジニアたちの、心ふるわすノンフィクション。
スポーツカー「86」「スープラ」の復活を手掛けた元トヨタチーフエンジニア・多田哲哉を主人公に、技術者やその家族の苦闘と人生の喜びを描いた「週刊現代」の人気連載「ゼットの人びと」を大幅に加筆修正。
これまで秘密のベールに包まれてきた、トヨタエンジニアの牙城「技術本館」内部で繰り広げられる人間模様、スポーツカー開発の詳細なプロセス、そしてトヨタを世界企業に押し上げた歴代チーフエンジニアたちの「仕事術」にも、綿密な取材で肉薄する。スポーツカーファンのみならず、人生と仕事に悩むすべての人へ贈る物語。
APPLE BOOKSのレビュー
1980年代に販売された名車「AE86」の伝統を受け継ぎ、トヨタが2012年に復活させたスポーツカー「86(ハチロク)」。スポーツカーは売れないという当時の常識を覆し、予想以上の売れ行きを示した「86」開発の内幕を、チーフエンジニアの多田哲哉を中心に描いたノンフィクション。著者は読売巨人軍球団代表解任後、ノンフィクション作家に転じ、『しんがり 山一證券最後の12人』など、巨大組織の理不尽とそれにあらがう男たちの誇りを描き続ける清武英利。2007年1月、ファミリーカーのチーフエンジニア、多田哲哉は常務に呼ばれ、長年の夢であるスポーツカー作りの特命を受ける。だが、もうからないスポーツカーは冷遇されており、開発は困難を極めた…。広く知られた無駄のないトヨタ生産管理方式と並ぶ存在ながら、これまで極秘だった「Z」と呼ばれるトヨタ独自の製品開発方式。各部署の縦割り組織を超えてチーフエンジニアに権限と責任が集中する「Z」によるモノづくりの実際を克明に追い、トヨタ社内はおろか共同開発の富士重工も含めた技術者や役員との虚々実々の駆け引きが記される。スポーツカーファンのみならず、優れた仕事術を知る上でも必読の書。
カスタマーレビュー
それなりに事実
社員なんで読んでみようかと。それなりに状況が分かる内容でその通りって感じで面白かった。