破天荒フェニックス オンデーズ再生物語
-
-
4.6 • 78件の評価
-
-
- ¥950
発行者による作品情報
人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネ
チェーン店を買収した田中。しかし、社長就
任 3 か月で銀行から「死刑宣告」が下される。
度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、
決死の資金繰り……。何度も襲いかかる絶体
絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かって
いく。実在する企業「 OWNDAYS 」の死闘の 日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー
APPLE BOOKSのレビュー
実在するメガネチェーン店の劇的な復活を描いたノンフィクション。小さなデザイン企画会社を経営する田中修治は、ひょんなことから倒産寸前のメガネチェーン店、オンデーズの身売り案件に関わっていた。14億という負債額と財務状況の悪さから誰も買収に手を挙げない中、オンデーズの再生に可能性を感じた田中は自らの個人資産で買い取ることを決意する。ところが新社長となった田中は30歳という若さに加え、ロン毛に茶髪、破れたジーパンにジャケットといういでたち。“経営のプロ”を期待していたオンデーズの社員たちは激しく失望してしまう。周囲からの白い目にもめげず、次々と再生計画を進めていく田中だが、いきなりの資金ショートに銀行からの新規融資の停止、満を持して開店した新店舗は惨敗と、苦戦ばかり。その後も身内からの裏切り、リーマンショック、東日本大震災など、次々とピンチが襲いかかる。そんな状況にもめげず、常に新しいアイデアを生み出し、強引に形にしてしまう田中につけられたのが“破天荒フェニックス”のあだ名だ。読んでいるこちらまでも胃が痛くなりそうな田中の不死鳥ぶりに目が離せなくなる。2020年にドラマ化された。
カスタマーレビュー
主人公の私生活がクローズアップされるシーンが少ないのが特徴
事実は小説よりもき奇なりを体現した様なノンフィクション小説。面白い。
ビジネス描写にかなり特化していて、不毛地帯の様な小説とは逆に、主人公の私生活がクローズアップされるシーンが少ないのが特徴で、煩わしい要素が苦手な方に特にお勧め。
素人経営者会社のサバイバル
経営ど素人社長が思い付きで会社を動かして行く様子ははちゃめちゃで面白い。テンポも良く、ドラマ的な内容を最小限にしてうまく自叙伝/ノンフィクションをビジネス小説的にまとめてあり、ボリュームも良くて読み応えがあった。ただ経営者でもない人間でも少し考えればわかるようなミスを初期に何度も繰り返しており少しイライラした。最後の感動はこれで成功と言えるのかと、後味が少し悪いまま終了。