アルテミスの涙
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3.8 • 6件の評価
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- ¥850
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発行者による作品情報
全てのまばたきが、伏線。
『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は妊娠していることが判明する。寝たきりの愛華は誰に妊娠させられたのか? 病院は騒然となり、政治家である愛華の父は激怒するが、前代未聞の事件はマスコミに報道されて世間の知るところとなる。真理亜は真相を探るべく、話すことができない愛華のまばたきを通して彼女の”声”を聞くが――
社会派ミステリーの旗手が人間の尊厳と命の倫理に迫る、新たなる傑作。
※この作品は単行本版『アルテミスの涙』として配信されていた作品の文庫本版です。
カスタマーレビュー
Mrs.EpicSloth
、
今まで読んだ本の中で一番好き
寝る前に読み始めたら、やめられず一気読みしました。自分が閉じ込め症候群の愛華さんになった気持ちで読んでいたら、発することのできない声をずっと体の中で溜め込むことを想像するだけで辛すぎて、涙が出てしまいました。