エリートは學び足りない(1)
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5.0 • 5件の評価
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発行者による作品情報
『帝一の國』古屋兎丸、驚愕!
「これは凄い。大正にタイムスリップして少年同士の友情を覗き見してるよう!
キャラたちが本当に息をしてる。粥川先生、今までどこに隠れてたんですか!?」
時は大正。
大石君は狭き門をくぐりぬけエリート高への入学を果たす。
学校生活最大の目標は「人生初の友を得ること」。
そんな大石君が友達になりたいと願ったのは、
若くして文芸新人賞を受賞した梅原君。
しかし執拗なまでに友情を求める大石君の言動が
梅原君には理解不能で…。
二人は学園生活を通じて友情をはぐくむことができるのか?
旧制高校友情コメディ!
APPLE BOOKSのレビュー
大正時代、優秀な生徒が集まる旧制高等学校を舞台に繰り広げられる学園コメディ。当時のエリート学生が集う官立第九高等学校に入学を果たした梅原雪光は、新たな生活の始まりとなる入寮初日に奇妙な手帳を拾い、持ち主の大石征至郎から親友になってほしいといきなり迫られるのだが…。バンカラマントを羽織った男子たちという泥臭そうな設定ながら、登場人物たちの造形や、軽妙なテンポのやりとりで、爽やかな読後感を残す友情ストーリーが楽しめる。なにやら訳ありな過去を秘めていそうな大石、文芸新人賞を受賞するもスランプに陥っている梅原と、それぞれの抱えた問題が今後どう展開するかも、読者の興味をそそる。