シェパードハウス・ホテル 1
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5.0 • 11件の評価
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- ¥680
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発行者による作品情報
カナダ・アルバータ州の湖畔に佇むとあるホテル。過去に凄惨な事件の舞台となり、不穏な噂の絶えないそのホテルは、死者たちの魂を成仏(チェックアウト)へと導く特別な場所となっていた。ホテルの名は「羊飼いの宿(シェパードハウス)」全ての魂に健やかな休息をもたらす安息の館。そして、今日もまた新たな客(ゲスト)が訪れる。
APPLE BOOKSのレビュー
死者の魂に休息を与える「羊飼いの宿(シェパードハウス)」で繰り広げられるヒューマンサスペンス。15年前に凄惨(せいさん)な事件の舞台となり、心霊現象が起こると噂される湖畔のホテルに、写真家を夢見るノラがやってきた。陽気な客室係、モアと無口なフロント担当、ホンダに迎えられた彼女は、スクープを探すうちに自分とホテルを取り巻く真実に気付いていく。迷える魂のドラマをオムニバス形式で描く注目作。死や霊魂を題材にしながら、生きている今を大切に慈しみたいと思わせる温かな語り口が心地よい。従業員コンビの関係性も秀逸。「なぜ事件は起きたのか」「なぜホンダは外に出ることができなくなったのか」という大きな謎がストーリーをけん引する。