タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源 タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起‪源‬

    • 4.8 • 5件の評価
    • ¥3,200
    • ¥3,200

発行者による作品情報

■心は何から、いかにして生じるのだろう。進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、もう一つがタコやイカを含む頭足類だ。哲学者であり練達のダイバーでもある著者によれば、「頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう」。人間とはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。本書は頭足類の心と私たちの心の本性を合わせ鏡で覗き込む本である。■海で生まれた単細胞生物から、現生の頭足類への進化を一歩ずつたどれば、そこには神経系の発達や、感覚と行動のループの起源、「主観的経験」の起源があり、それは主体的に感じる能力や意識の出現につながっている。「タコになったらどんな気分か」という問題の中には、心とは何か、それは物理的な身体とどう関係するのかを解き明かす手がかりが詰まっている。■知能の高さゆえの茶目っ気たっぷりの行動や、急速な老化と死の謎など、知れば知るほど頭足類の生態はファンタスティック。おまけに著者が観察している「オクトポリス」(タコが集住する場所)では、タコたちが社会性の片鱗を示しはじめているという。味わい深く、驚きに満ちた一冊。

ジャンル
科学/自然
発売日
2018年
11月16日
言語
JA
日本語
ページ数
320
ページ
発行者
みすず書房
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
18.6
MB
進化とは何か ドーキンス博士の特別講義 進化とは何か ドーキンス博士の特別講義
2014年
生物から見た世界 生物から見た世界
2005年
人体 失敗の進化史 人体 失敗の進化史
2006年
胎児の世界 人類の生命記憶 胎児の世界 人類の生命記憶
1983年
ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ―――争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う
2024年
意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論
2015年
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
2021年
鬼滅の刃 2 鬼滅の刃 2
2016年
鬼滅の刃 1 鬼滅の刃 1
2016年
チェンソーマン 6 チェンソーマン 6
2020年
チェンソーマン 9 チェンソーマン 9
2020年
チェンソーマン 8 チェンソーマン 8
2020年