



パシヨン
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5.0 • 1件の評価
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- ¥2,000
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発行者による作品情報
受難(パシヨン)を越えて、求めよ、自由を——。『熱源』で直木賞を受賞した著者による、新たな到達点!禁教下における“最後の日本人司祭”となった小西マンショの人生を軸に、異文化同士の出会いと摩擦、争いの中での“希望”を描いた圧巻の歴史小説。キリシタン大名・小西行長の孫で、対馬藩主・宗義智の子として生まれた彦七(のちの小西マンショ)の運命は、関ヶ原の戦さによって大きく変わった。離縁された母・マリヤとともに彦七は長崎へ。キリシタンへの迫害から逃れてきた、小西家の遺臣らの世話になりながら成長していく彦七だったが、彼には小西家再興の重圧がのしかかっていく。キリスト教が禁じられ、信徒たちの不安が高まるなか、彦七はある重大な決断を下すのだが……。“受難の時代”を生きる者たちの魂の叫びが刻まれた、著者渾身の長編小説。〈目次〉●序章主の孫●第一章天国の門●第二章出日本●第三章求めよ●第四章走る群雲●第五章受難(パシヨン)●終章世の終わりまで