ブラウン神父の秘密1
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- ¥330
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発行者による作品情報
チェスタートンによるブラウン神父ものミステリー第4巻。冒頭の「ブラウン神父の秘密」と末尾の「フランボウの秘密」によって神父の探偵方法が明かされ、その実例を8編あいだに挟んで紹介するという新しい趣向の傑作短編集。本巻には「ブラウン神父の秘密」「判事の鏡」「顎ひげを二つもつ男」「飛ぶ金魚の歌」「俳優とアリバイ」の5編を収録。
APPLE BOOKSのレビュー
イギリスのミステリー作家ギルバート・キース・チェスタートンによる短編推理小説、ブラウン神父シリーズ第4巻の前編「ブラウン神父の秘密1」。チェスタートンは、総数80作以上もの推理小説を執筆していながら、トリックの斬新さ、巧妙さにおいて常に高いクオリティを維持し続け、かの江戸川乱歩も"トリック創案率は探偵小説随一"と賞賛したほど。物語はブラウン神父がスペインに暮らす旧友宅を訪ねるところから始まり、そこで明かされるのは、魔術的とも揶揄された神父の推理の秘密。ストーリーの中で紹介されるトリックの一つひとつは、シンプルながら盲点を突いたものが多く、思わず唸らされる。1927年に発表された本作は推理小説の古典と評されて幾久しいが、現代のミステリーファンにとっても新鮮な驚きを与えてくれるだろう。