ポーの一族(02)
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- ¥490
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発行者による作品情報
霧の深い夜、幼いエドガーと乳飲み子のメリーベル兄妹は森の中に置き去りにされた。そんなふたりを見つけたのはスコッティの村を望む高台の館に住む老ハンナ・ポーだった。館に引き取られたふたりはハンナに育てられ、7年がすぎた。ある日11歳のエドガーは村の子供たちと、村人が死体の胸に木の杭を打ち込むのを目撃する。村にはバンパネラの伝説があり、迷信深い村人たちがバンパネラ退治を行っていたのだ。おびえるエドガーにハンナはバンパネラなどいないとなだめる。しばらくしてハンナの館をフランク・ポーツネル男爵が訪ねてきた。彼は恋人のシーラを妻として一族に加えるためにやって来たのだった…。
カスタマーレビュー
サモトラケのニャンコ
、
世界に誇る芸術作品である
ポーの一族
〜はるかなる一族によせて〜
何度読み返しても、50年近く前のはじめて読んだ時の感動で満たされる。
「はるかなる一族によせて」
「すきとおった銀色の髪の少女がいました
そのあまりの美しさに
神は少女の時をとめました とめました
それで少女はあしたも あしたも
銀色の髪風に吹かせ
永遠の時を生きているのです」
まさにバロックロマン、謎と神秘が満ちあふれる世界に生きる、気高き一族の物語。本当に思う。この物語を二十代前半の女性が描いたのかと。独特な強弱のあるタッチ、細い繊細な線で描かれた絵と詩のようなセリフ。これい以上の作品に出会ったことがない。