ライフスタディ コロサイ人への手‪紙‬

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コロサイ人への手紙

第一編本書の背景と位置

コロサイ人への手紙では、聖書の他のどの書よりも、キリストがより完全に啓示されています。この短い書の中で多くの用語と表現が、キリストを記述するのに用いられています。コロサイ人への手紙におけるキリストの啓示を考える前に、わたしたちはこの書の背景と位置に注意を払う必要があります。そのいずれも重要です。

一背景

コロサイ人への手紙第二章八節、十六節、十八節の三つの節はすべて警告であり、この手紙が書かれるに至った状況を見せています。コロサイ人への手紙第二章八節は言います、「だれもあなたがたを、哲学とむなしいだましごとによって、とりことして奪い去ることのないように、気をつけなさい。それは人々の伝統にしたがい、この世の初歩的教えにしたがうものであって、キリストにしたがってはいないのです」。この節は、わたしたちをとりことして奪い去る四つの消極的な事柄を述べています。それは哲学、むなしいだましごと、伝統、この世の初歩的教えです。堕落した人類の目に、哲学はとても良いものです。それは最も高度に発展した文化の産物です。この世の初歩的教え、ある種の教えの初歩的な原則も、社会によって高く評価されます。それにもかかわらず、哲学、だましごと、伝統、この世の初歩的教えは、わたしたちをとりことして奪い去ることができるのです。