ラジエーションハウス 1

APPLE BOOKSのレビュー

放射線のエキスパートたちの知られざる戦いを描く医療コミック。腕は超一流だが、コミュニケーション障がいを持つ診療放射線技師、五十嵐唯織。幼なじみの甘春杏が放射線科医として勤める病院に採用された彼は、個性的な同僚たちとともに、患者の病や怪我の原因を見つけ出すため奮闘する。レントゲンやCTで病変を写し出す診療放射線技師や、画像を読影し病気を診断する放射線科医といった、現代医療を支える“画像診断”の存在を広く知らしめた人気作。脚本家が原作を手掛けているからか、カートゥーン風の華やかなキャラクターたちの世界に確固としたリアリティがあり、読み応えがある。「視えない病を診つけ出す」主人公が活躍するヒーロー的展開にも、爽快感がたっぷり。2019年にテレビドラマ化され、2021年10月からその続編の放送が決定した。