



リボーンの棋士(1)
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4.6 • 28件の評価
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発行者による作品情報
敗北は逆転の母!挫折の底は再生の胎内!!
プロ棋士養成機関・奨励会で、四段に上がれないまま26歳になった安住浩一は、年齢制限の掟により退会させられ、プロへの道を閉ざされた。
そこからは、人から距離を置かれ、年下からも見下される日々。
それでも安住は、明るく笑顔で前向きに振る舞った。
嫉妬は、湧いてもそれをかき消した。
そうしているうちに、眩いほどのプラスオーラが身についた。
将棋を忘れて、この生き方でいいはずだ、とも一時は思った。
しかし、人生から将棋を切り離せなかった。
アマ棋士としてのリスタートを決意する、安住。
その棋風は以前とは違う、まったく新しいものに進化していた。
APPLE BOOKSのレビュー
日本のプロ棋士養成機関「奨励会」には年齢制限があり、26歳までに四段に昇段できなかった者は退会となる。「リボーンの棋士」は、かつて天才棋士と称されたが、年齢制限により奨励会を退会した安住浩一を主人公とする物語。プロ棋士になれなかった安住は将棋と縁のない退屈な日々を過ごしていた。ある日、バイト仲間に誘われ将棋まつりへと遊びに行くが、そこで安住がプロ相手に指した将棋は、奨励会にいた頃とはまったく違って生き生きと感じられたのだった。改めて将棋の楽しさを知った安住は、再び将棋と向き合うことになる。将棋の持つシビアさと面白さが緊張感たっぷりに表現されており、プロとして戦い続ける者、アマチュアとして勝負を楽しむ者、それぞれの異なる矜持(きょうじ)が対局を通して姿を見せる。リボーンというタイトルの通り、将棋に人生を狂わされながらも、アマ棋士としてよみがえった男の再生と復活の物語が情熱的に描かれている。