レアアース・クライシス
新戦略物質をめぐる日米共同戦線
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発行者による作品情報
ハイテク産業の命運を握る「資源の冷戦」に終止符を打て!
2010年の中国によるレアアース輸出停止(レアアース・ショック)は、日本と世界の安全保障に静かなる脅威を突きつけた。すべては、この「ハイテク産業のビタミン」を中国一国に依存していたからだ。
しかし、希望は日本のEEZ、水深6000メートルの深海にあった。海洋地質学者・海堂拓海が発見した、日本の年間消費量の数百年分を誇る「希望の泥」。
この「海の宝」をめぐり、日本は「資源支配」を続ける中国からの外交的圧力と、前人未到の深海採掘という技術の壁に直面する。
立ち上がったのは、対中危機感を共有するアメリカ。国防省の若き顧問アリス・ブレナンとの極秘交渉「ブルー・トレード」を経て、日米は技術、資金、安全保障を融合させた「共同戦線」を敷く。サイバー攻撃、情報戦が繰り広げられる中、海堂とアリスは信頼を築き、人類未踏の技術ブレイクスルーを達成する!
「資源は政治的武器ではない」。独占を打ち破り、世界のサプライチェーンとパワーバランスを一変させた日米の「未来への航路」を描く、壮大な地政学×テクノロジー・サスペンス!