一握の砂
Publisher Description
「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」「東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」……誰もが一度は聞いたことのある石川啄木の短歌は、そのほとんどが『一握の砂』に収録されている。出版は、啄木が亡くなる1年前、1910 (明治43)年のことで、東雲堂書店より初版が刊行された。三行分けによる散文的なスタイルの短歌は、多くの若き歌人に影響を与えたと言われ。その中のひとりが宮沢賢治で、『一握の砂』刊行と同時期に短歌創作を始めたとされる。啄木が生前に出版したのは詩集『あこがれ』と歌集『一握の砂』のみで、歌集『悲しき玩具』は、26歳で夭折した2ケ月後に刊行された。
Customer Reviews
pippiriver
,
読みやすい
古典なのに読みやすい。なんとなく分かるので、ふふっと笑が出たり、悲しいのかな等、感情を共有できるところもある。