五味康祐 オーディオ遍歴 五味康祐 オーディオ遍歴

五味康祐 オーディオ遍‪歴‬

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    • ¥650
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発行者による作品情報

タンノイ、マランツ、マッキントッシュ――。世界の銘機も、使い方を誤れば音が悪くなる。生涯、理想の音を追求しつづけた著者にとって、よいオーディオ装置とは何だったか? スピーカーの逸品タンノイ・オートグラフへの愛を語り、真空管アンプの品位を称讃し、FMチューナー・マランツ10Bの性能向上に熱意を燃やしたスーパーマニアの、体験的オーディオ論19編を収める。

ジャンル
小説/文学
発売日
1982年
12月1日
言語
JA
日本語
ページ数
247
ページ
発行者
新潮社
販売元
Shinchosha Publishing Co., Ltd.
サイズ
1.8
MB

カスタマーレビュー

moshikamoshika

オートグラフが聴きたい

さて、タンノイ・オートグラフを調べると五味康祐氏の名前が出てくる。タンノイをこよなく愛したオーディオの神様だった。練馬区役所が氏のオーディオを保管しメンテナンスを続けている。
プレーヤー:EMT930st
プリ・アンプ:McIntosh C22
パワー・アンプ:McIntosh MC275
スピーカー:タンノイオートグラフ
名前は知っていたが、未だ氏の書籍は読んだ事がなく、時代物が好きな父の蔵書にも見当たらない。愛読のSTEREO SOUNDに寄稿していたことも知らなかった。早速iBooksで氏の書籍を見つけ「五味康祐オーディオ遍歴」を読み始めた。

面白い。巨大なホーンを持ったオーディオルームの紹介記事を、1970年代に見たものだったが、氏はまさにそうしたコンクリートホーンを自宅に作った強者だった。私などが何か言えるごときものではない。違うと思うこともあるけれど、それは時代と共にあり方が変わったからだ。スピーカーとアンプの価値観等は共有できる。氏ほど入れ込んでいるわけではなく、そもそも次元が全く違うけれど、好きな事は変わらない。「家庭で聴く美しい音とは、その人の生活環境にふさわしい聴き方をしている時、自ずからにじみ出ている。そういう分をわきまえた人の良識が、家庭で聴くにふさわしい音を判別し、創り出す。」という氏の言葉に慰められ、「まるで関心が無くて買わないのか、欲しくても買えないのかでは雲泥のちがいである。しかし、私は断言する、欲しくても買えない人はかならず他のコンポーネントでそれらしい音を鳴らしている。こればかりは不思議に、聴けばわかるのである。そしてそれらしい音を家庭で創り出すところにコンポーネントの言いつくせぬ妙味があるとも言える。」という言葉にそのとおりと、独りごちるのだ。とにかく、一つ事にのめり込んだ人の話は面白い。

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