井戸の底に埃の溜つた話
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発行者による作品情報
日本のプロレタリア文学を先導した作家、葉山嘉樹のエッセイ。「葉山嘉樹全集第六巻」[筑摩書房、1976(昭和51)年]所収。水不足となり、井戸から一滴の水も出なくなった状況にさらされる貧困家族を描いたプロレタリア小説。洗濯は勿論、飲み水さえ確保されないのに、家主の家には潤沢な水がある。この不平等を告発し、格差是正を社会に向けて訴える。