僕が電話をかけていた場所
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- ¥370
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発行者による作品情報
ずっと、思っていた。この醜い痣さえなければ、初鹿野唯の心を射止めることができるかもしれないのに、と。「電話の女」の持ちかけた賭けに乗ったことで、僕の顔の痣は消えた。理想の姿を手に入れた僕は、その夜初鹿野と再会を果たす。しかし皮肉なことに、三年ぶりに再会した彼女の顔には、昨日までの僕と瓜二つの醜い痣があった。 初鹿野は痣の消えた僕を妬み、自宅に閉じこもる。途方に暮れる僕に、電話の女は言う。このまま初鹿野の心を動かせなければ賭けは僕の負けとなり、そのとき僕は『人魚姫』と同じ結末を辿ることになるのだ、と。
カスタマーレビュー
Greenapplen
、
“君が”の続き
とても美しく優しい物語でした。読了後、これまで以上にサマーコンプレックスを抱かずにはいられなくりました。
伊那福岡
、
素晴らしい物語
上下巻とも素晴らしい。普段漫画しか読まない自分が夢中になって上下巻とも読み終えた。何ともいえない切ない気持ちや懐かしい気持ちを抱かせてくれる。物語の「最大の謎」も下巻で明かされたときには本当に驚いた。読んで損はない素晴らしい作品でした。
松日雅
、
下巻
上巻がつまらなかった分、後半で来たかな。細かい予想はしてなかったからなんとも言えないけど、大まかな結果は予想通りだった。文章表現は面白い。他の作品も読んでみようと思う。