内向型人間のための人生戦略大全
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- ¥2,200
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発行者による作品情報
静かな人間ならではの長所を生かして成果をあげてきた著者の経験をもとに、内向型人間の傾向と対策について体系的にまとめる。自分の強みと弱みを知り、仕事や家庭生活、子育てなどでよりよく生きるためのヒントが満載。自己診断テスト、具体的なアドバイスや戦略が充実しており、ワークブックとして活用できる内容になっている。
カスタマーレビュー
内向型人間をお子さんに持つご家族にも
つい最近スーザン・ケインさんの TED を見てから同カテゴリの書籍を探して購入。急いでいたので割と短絡的にこの本を選んでしまいましたが、結果はとても良かったと思います。
印象に残ったのは「自己認識と自己肯定は密接に関わっています」という言葉でした。外向型人間が評価される社会にあって自己肯定できなかった内向型人間の私は、どこか自己認識をも避けていた気がします。
本書では外向型人間が評価される傾向の強い現代社会が作られた歴史的経緯も少し触れられています。
外向型になるべく自己「改造」に励んだり、結果やがて疲弊して自己否定を強めたり厭世感を強めたり、悪循環に陥っていました。
本書は内向型人間の自己認識、そして自己肯定にとどまらず、どのように振る舞えば社会的な「成功」を得ることが出来るのかというところまで踏み込んで書いています。
内向型人間の特徴と、その周りにいる人たちとのコミュニケーションの特徴について書かれた前半は、まるきり自分のことが書かれていると感じました。内向型人間かどうかのチェックリストがあり、自分はチェックするまでもなく内向型の傾向にあると思って読み飛ばしていましたが、ハンバーガーショップで友人と試しにやってみると自分が思った以上に偏りの強い典型的な内向型人間でした。本書の内容は一字一句その通りで、著者に自分の生活と心の内を覗かれているのではないかと思うほどで、友人と大笑いしながら読んでいました。
主に内向型人間が自分の生活の中で気をつけるべき点について書かれていますが、内向型人間をお子さんに持つご家族のかた、内向型人間を身近に持ちコミュニケーションに悩んでいる方にもオススメです。なぜなら円滑なコミュニケーションには相互理解も自己肯定も必要だからです。自分も、もっとこどもの頃に本書に巡り会っていればと思いました。
前半は内向型人間の特徴(その強みと弱みなどについて)、中盤以降はその強みを生かす方法について、生活の中での振る舞い方、ビジネスの中での振る舞い方、といった構成になっています。範囲が広くて一つ一つは「もう少し深く」という気もしますが、自分としては入門編のような感じで良かったです。