出雲のあやかしホテルに就職します
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3.9 • 31件の評価
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発行者による作品情報
女子大生の時町見初は、幼い頃から「あやかし」や「幽霊」が見える特殊な力を持っていた。誰にも言えない力を抱え、苦悩することも多かった彼女だが、現在最も頭を悩ましている問題は、自身の就職活動だった。受けれども受けれども、面接は連戦連敗。まさに、お先真っ暗。しかしそんな時、大学の就職支援センターが、ある求人票を見初に紹介する。それは幽霊が出るとの噂が絶えない、出雲の曰くつきホテルの求人で――。「妖怪」や「神様」たちが泊まりにくる出雲のホテルを舞台にした、笑って泣けるあやかしドラマ!!
APPLE BOOKSのレビュー
八百万(やおよろず)の神々が集うといわれる出雲の地で、心霊スポットとして知られるホテルを舞台にした妖(あやかし)ドラマ。都内で就職活動中の女子大生、時町見初(ときまちみそめ)はなぜか面接を受けた会社がことごとく半壊したり、不祥事が発覚したりと事件続き。そんなある日、大学の就職課で勧められたのは本人の希望する事務職とは程遠い、ホテルの客室まで荷物を運ぶベルスタッフ職。しかも所在地は出雲で、さらに心霊スポットとして悪名高いホテルだった。幼少時からお化けや幽霊が見え、その体質のせいで苦労してきた見初だが、なんとそのホテルはお化けが「出る」のではなく、彼らが「泊まりに来る」ホテルだったのだ。とまどいながらも妖怪や神様を相手に奮闘する見初。個性的でなにやらいわくのありそうな同僚たち、そして見初に秘められた力の秘密など、後を引く要素が満載のエンターテインメント作だ。