動物防災の3R
準備と避難と責任と
発行者による作品情報
一言で「災害」といってもその種類は様々です。大雨(雪)や台風による水や強風の被害。火山がある地域では噴火による地震、土石流や溶岩流、火山灰や火山弾。原発事故や化学工場での爆発や火災、テロリズムなど人的な災害。そして日本中どこでも起こりうる地震災害。
災害によっては事前に予測がつき、また終息の見通しがつくものもあります。天候による災害は、天気予報などで個人個人がある程度の状況把握ができますので、住まいの立地条件に応じた防災対策がとれるでしょう。浸水などの被害が出る前には、あらかじめ避難することもできるでしょう。火山による災害も、ある程度は予測がつきます。
しかし、予報の研究が進んできたとは言え、竜巻や地震、人災(大規模爆発や火災など)などの災害は、突然人々の生活に降りかかってきます。中でも、地震はその規模によっては壊滅的な被害が広範囲に及びます。大規模災害発生時には救援活動が行われますが、被害規模によっては、活動が各地にいきわたるまでに何日も要することがあります。だからこそ、自分自身と家族を守るために事前の備えが必要ですし、動物を守るための備えは、飼い主であるあなたが整えておくべきなのです。
しかし、「備える」と言っても何をどう備えれば良いのでしょう。
水や食料を備蓄すれば良いのでしょうか?
それは、どのくらいの量が必要なのでしょうか?
物を備えるだけで安心なのでしょうか?
この冊子は、特定非営利活動法人 アナイスが活動を開始してから13年間にわたり、被災地で収集した情報や実例を紹介し、「備えること」「動物を守ること」とは何なのかを、より具体的に考えていただきたいという願いを込めて作成いたしました。
※平成26年度港区NPO活動助成事業 助成金交付事業
カスタマーレビュー
単なる防災ハウツー本では無い!
これと、これを用意して下さい、というような内容ではありませんでした。数多くの被災地に入って動物だけでなく被災者にも寄り添ったきた団体ですから一つ一つのエピソードに説得力があります。飼い主がまず無事でいないとペットは助けられない、ご近所の犬猫を飼っている人と連携する共助の意識、とても心に響きました。