呪術廻戦 1

APPLE BOOKSのレビュー

呪いをテーマにした硬派な現代異能系バトル漫画「呪術廻戦」。2018年に週刊少年ジャンプで連載が始まった、芥見下々（あくたみげげ）初の連載作品。高校1年生の虎杖悠仁（いたどりゆうじ）は、「呪術師」である伏黒恵（ふしぐろめぐみ）から呪いの存在を知らされる。伏黒は最上位の呪いである「特級呪物」を回収するため学校に潜入するが、悠仁は、伏黒を助けるため特級呪物を食べてしまう。本来は確実に死に至るという猛毒の特級呪物だが、「最悪の万が一」が起こり、悠仁はなんと、強大な力を持った呪いの王「両面宿儺（りょうめんすくな）」をその身に宿してしまう…。呪いという人間の負の感情をテーマにした作風と絡み合った、スリリングなバトル描写が本作の見どころ。天性の戦闘力を誇る悠仁、影絵を実体化させて戦う伏黒、そして釘と金槌を扱う紅一点の「釘崎野薔薇（くぎざきのばら）」など、キャラクター達の個性味あふれるバトル技も興奮を誘う。