



夜と霧 新版
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4.3 • 174件の評価
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- ¥1,400
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発行者による作品情報
〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉
「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。
世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお贈りする。
APPLE BOOKSのレビュー
第二次世界大戦下、ドイツやポーランドの強制収容所における実体験に基づくノンフィクション「夜と霧」。心理学者である著者が自らの経験を通して、過酷な労働や劣悪な環境といった極限状況における心の様子を克明に描く。所有物はもちろん、名前や尊厳までも奪ってしまう収容所。妄想や絶望、自暴自棄といった最初に抱く激しい心情から、次第に感情が消えていき、悲痛な事態にも動じなくなっていく姿など、彼自身が体験し、見聞きした出来事を心理学的アプローチから詳細に分析する。自由を奪われた悲惨な毎日の中にあっても、愛する妻の面影を呼び戻したり、美しい自然に魅了されたりしながら、内面世界を充実させ心を満たしてきた著者。どのような苦悩を抱えたとしても、自分の心の持ちようで精神を成長させることは可能であると説く。人間の偉大さや愚かさなど心の本質に迫る本書は、初出から長い年月が経った今もなお、国や人種を超えたあらゆる世代の読者に、生きることの意味や希望を与え続けている。
カスタマーレビュー
望みを持ち、行動し続ける
正直、自分の生活で精一杯だし、仕事も終わらないし、自分の思い通りに1日が終わることなんてほとんどない。会社に行きたくもないし、ずっと寝て過ごしたい、そう思う。
一方で、本書では自分が経験しえない程の継続的な苦しみを受けながら、それでも望みを持ちつつ生き抜いた人間を描写している。
環境も経験も違うし、善悪、正誤を言うのはナンセンスだが、「望みを持ち、行動を続けていれば、なんとかなる」ことを学べた。
辛い時こそ、望みを持って行動し続けるべきだ。
文章の不具合有り。
文章の文字が一文字(漢字)表示されない箇所が何箇所もあり、不満です。改良してほしいです。
難しかった
文章が直訳っぽくて、難しかった