夜明け前
第二部下
発行者による作品情報
「夜明け前 04 第二部下」は明治から昭和初期にかけて活躍した文学者、島崎藤村の長編小説(第二部下)。明治維新により、武家の制度である本陣は廃止される。半蔵は生活が苦しくとも理想を追い求め、家族も顧みず、公のため信念のために力を尽くそうとするが、周りは誰も理解しない。現実は理想と大きくかけ離れ、怒濤のような価値観の変化の中で、最後は狂人扱いされ座敷牢の中で死んでいく。
カスタマーレビュー
バイオリン好き
、
父への報恩の書
藤村の、父親への報恩の書であると思う。最後は統合失調症の被害妄想の様な症状となり、放火事件から座敷牢で病死するという悲しい生涯であったが、その真実の姿を世に残したと思う。
また、明治維新の本当の姿を見せてくれた歴史書でもあると思う。