夢と天‪然‬

21世紀初頭に書いた詩篇です。

「花鳥吟遊」「銀河逍遥」として花、鳥、星を巡った作品を集めています。

それに夢にまつわる詩などを併録して『夢と天然』と題しました。


[序] 翁草

[人] 寂語・濁語・嵐語・酔語・毒語・愛語

[鳥] 鵯・青鵐・白腹・河原鶸・野駒・筒鳥・柄長・鳰・青鷺・山家五位・河鴉

[花] 金縷梅・木五倍子・蕗の薹・貝母・地縛・鉄線・鈴蘭・藪茗荷・通草・常盤山査子・椿の蜜を吸う

[星] プレアデス・アンドロメダ銀河・火星・地球・火星を恋う女・火星に祈る男・アルファルド・

M57・月の暈と星・百武彗星・ヘールボップ彗星・流星・流星雨・名月

[夢] 夢の本・夢の山・夢の野(宮沢先生)・夢の野(新美先生)・夢断章・幽霊の幽子さん・中等夢景・高等夢景

[終] 小鳥の塒


巡ってくる季節や、変転流転する生命。悠久と思える宇宙もじつは柔らかい息遣いをしています。

そんなわたしたち人間も含めた天然を、もっともっと感得していきたいという詩集です。

表紙は、1997年の春、金沢犀川下菊橋から眺めた、夜明けのヘールボップ彗星。これこそ夢と天然が一つになった時間であり、風景でした。