大井川流域の文化 Ⅰ —後期旧石器時代〜縄文時代早期—
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発行者による作品情報
70年に及ぶ大井川流域における、埋蔵文化財へのアプローチの集大成である。シリーズの前半にあたります。
著者の70年にならんとする埋蔵文化財へのアプローチの集大成である。フィールドは大井川流域であるが、ターゲットがプレ縄文からでもあり、必然的に広域なデータ収集となっている。いみじくも往年の静岡県立島田高等学校郷土研究部報と同じ『大井川流域の文化』と書名された。昭和29年(1954)には上長尾遺跡より列島南限出土といわれる遮光器土偶(東京国立博物館所蔵)の発見が、興奮とともに報告された部報である。著者の石器への関心は殊更に高く、孤高のものである。表紙は、本書所収の旧石器石核の実測図である。
【目次】
はじめに
Ⅰ後期旧石器時代
1ヌタブラ遺跡
2県内の旧石器時代の状況
3私の疑問
4町外近隣の旧石器時代遺跡
(1)モチクイド遺跡
(2)旗指遺跡
(3)大鳥遺跡
(4)屋敷原遺跡
5私の疑問
6川根本町内の旧石器時代遺跡
(1)高千山遺跡
(2)照尾遺跡
(3)上長尾遺跡
(4)天王原遺跡
(5)寺ガイト遺跡
7遠藤仁氏の論文より
8牧之原台地の旧石器時代遺跡と遺物
9藤枝市の旧石器時代天ヶ谷遺跡
Ⅱ縄文時代草創期・早期
1川根本町内遺跡
(1)下開土遺跡
(2)森平遺跡
(3)小山Ⅰ遺跡
(4)榎平遺跡
(5)高村遺跡
(6)森の段遺跡
(7)川ハタ遺跡
(8)上長尾遺跡
(9)天王原遺跡
2近隣町外の遺跡
(1)観音谷遺跡
(2)御堂平遺跡
(3)西原遺跡
(4)天王山遺跡
(5)旗指第1地点
(6)山王前遺跡
(7)大鳥遺跡
(8)駿河山遺跡
(9)旗指古窯第4-Ⅱ地点
(10)原ノ平遺跡
(11)青木原遺跡
他
【著者】
池田純
1942生まれ。日本考古学協会員、静岡県文化財保護指導員、静岡県川根本町文化財保護審議会委員などを歴任。