大井川流域の文化 Ⅲ
縄文時代中期
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発行者による作品情報
70年に及ぶ大井川流域における埋蔵文化財へのアプローチ。シリーズⅢは縄文時代中期について紹介。
『大井川流域の文化』Ⅲは縄文時代中期の遺跡について紹介します。静岡県川根本町に近い山梨県・長野県など、中部高地地帯でも大きな遺跡が営まれ、優れた土器が盛んに作られました。その一部が大井川流域の遺跡にも運ばれてきています。川根本町内の土器の状況を見ると、中期前葉は点数が少ないのですが、中葉から後葉になると点数が増加します。中部山岳系や東海西部の土器が増える傾向があります。巻末に『大井川流域の文化』遺跡別掲載ページ一覧表を付けました。
【目次】
はじめに
大井川流域の縄文時代中期の遺跡
1川根本町内の遺跡
(1)下開土遺跡(2)森平遺跡(3)榎平遺跡(4)天王原遺跡
2島田市の遺跡
(1)身成原遺跡(2)駿河山遺跡(3)尾川平遺跡(4)神谷東遺跡(5)山王前遺跡(6)御小屋原遺跡(7)東鎌塚原遺跡(8)尼沢遺跡(9)竹林寺遺跡(10)ミョウガ原遺跡
3静岡市の遺跡
(1)割田原遺跡
付載Ⅰ土器の胎土分析について
駿河山遺跡出土縄文土器の胎土分析
付載Ⅱ黒曜石産地分析について
1駿河山遺跡の黒曜石産地分析
2旧本川根町・中川根町・川根町の黒曜石産地分析
付載Ⅲトロトロ石器追加紹介
巻末付表「大井川流域の文化」遺跡別掲載ページ一覧表
【著者】
池田純
1942年生まれ。日本考古学協会員。静岡県文化財保護指導員、川根本町文化財保護審議会委員などを歴任。