安楽死を遂げた日本人 安楽死を遂げた日本人
安楽死

安楽死を遂げた日本‪人‬

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発行者による作品情報

NHKスペシャルで大反響。

ある日、筆者に一通のメールが届いた。
〈寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願います〉
送り主は、神経難病を患う女性だった。全身の自由を奪われ、寝たきりになる前にスイスの安楽死団体に入会し、死を遂げたいという。実際に筆者が面会すると、彼女はこう語った。
「死にたくても死ねない私にとって、安楽死はお守りのようなものです。安楽死は私に残された最後の希望の光です」
日本人が安楽死を実現するには、スイスに向かうしかない。お金も時間もかかる。ハードルはあまりに高かった。だが、彼女の強い思いは海を越え、人々を動かしていく。

〈本作を読んだ多くの方が考えただろうことを、私も考えた。もし小島ミナと同じ境遇に置かれたら、はたしてどのような選択をするだろうか、と。
著者が作中で記しているように、現にそうした状況に直面したわけでもない者の考えなど、しょせんは切迫感に欠けた想像や推測の類にすぎない。ただ、それでも考えてしまう。彼女のように安楽死を望み、それを選択するだろうか、と〉――解説:青木理

(底本 2021年7月発行作品)

※この作品は単行本版として配信されていた『安楽死を遂げた日本人』の文庫本版です。

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2021年
7月11日
言語
JA
日本語
ページ数
400
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
2.4
MB
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