幽麗塔(1)
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3.6 • 21件の評価
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- ¥760
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発行者による作品情報
時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美青年・テツオに救われる。テツオは曰く「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった・・・・・・・・
APPLE BOOKSのレビュー
ある時計塔で起きた怪事件をめぐるミステリー『幽麗塔』。お金も恋人も職もなく、好きな文学やカストリ雑誌(大衆娯楽誌)を読みあさる自堕落な生活を送っていた天野太一は、ひょんなことから謎の美しい青年テツオと出会う。しかし、彼との出会いがきっかけで、カストリ雑誌でも有名であった時計塔の呪われた悪縁に巻き込まれていく。次々と起こる不穏な死や、容赦なく2人に降りかかる命の危機。昭和29年という時代設定もさることながら、耽美な世界観と残酷な描写が相まって不気味さを醸し出す。男装の麗人テツオをメインキャラクターに据え、セクシャルマイノリティというテーマを扱ったことからも高い評価を得ている。