徒然草 現代語訳付
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Publisher Description
三大随筆の一つ、吉田兼好の「徒然草」を平易な現代語訳付きで。
(吉田兼好について)
吉田 兼好は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての官人・遁世者・歌人・随筆家です。本名は卜部《うらべ》兼好です。また出家したことから兼好法師とも呼ばれています。二条為世に和歌を学び、為世門下の和歌四天王の一人にも数えられています。
日本三大随筆の一つとされる『徒然草』(他の二つは、清少納言の「枕草子」と鴨長明の「方丈記」)の作者です。
(徒然草について)
徒然草は、日本三大随筆の一つで、その書き出し「つれづれなるままに、日くらし、硯《すずり》にむかひて、心に移りゆくよしなし事《ごと》を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」は特に有名です。
執筆後百年を経て、読まれるようになり、「無常感の文学」として共感を寄せるものも多くなりました。現代でも小林秀雄の「無常ということ」などに取り上げられています。
(この本について)
この本には、吉田兼好の「徒然草」全段と、現代語訳を収録してあります。現代語訳については、重要な段や現代性のあるもの、ほぼ九十段近くにつけてあります。現代語訳が付いている段には表題に*の印をつけています。
また段をいくつかの段落に区切って、現代語訳との対応を見やすくしました。
原文は、以下のWikisourceより収録しました。送りがな、ルビは、類書と比較検討して、より適切と思われるものに付け替えた部分があります。
これは、慶長十八年刊行の古活字本(烏丸光広の奥書)を元にしています。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。